JALの株主優待は何株保有が一番お得か?グラフで利回りを検証
公開日: 2015年9月22日火曜日 GoogleChart 株主優待
日本航空(JAL)は株主優待制度を実施しており、優待券によって国内線50%割引を受けることができます。
この株主優待、保有株数によって貰える枚数が異なる他、
3年以上保有すると追加で優待券がもらえることもあり、
結構保有株数と枚数の関係は複雑となっています。
そこで今回は、ブログにグラフを貼り付けられるGoogle謹製の
「Google Chart」を用いて、JAL株主優待の利回りを見ていきたいと思います。
【優待枚数】
まず、JALの株主優待制度について詳しく見ていきましょう。
権利取得は毎年3月末と9月末であり、
3月と9月ではもらえる枚数が異なっています。
所有株式数 | 3月31日 | 9月30日 | |||
---|---|---|---|---|---|
100株 | ~ | 199株 | 1枚 | - | |
200株 | ~ | 299株 | 1枚 | 1枚 | |
300株 | ~ | 399株 | 2枚 | 1枚 | |
400株 | ~ | 499株 | 2枚 | 2枚 | |
500株 | ~ | 599株 | 3枚 | 2枚 | |
600株 | ~ | 699株 | 3枚 | 3枚 | |
700株 | ~ | 799株 | 4枚 | 3枚 | |
800株 | ~ | 899株 | 4枚 | 4枚 | |
900株 | ~ | 999株 | 5枚 | 4枚 | |
1,000株 | ~ | 1,099株 | 5枚 | 5枚 | |
1,100株 | ~ | 99,999株 | 5枚+ 1,000株超過分500株ごとに1枚 |
同左 | |
100,000株 | ~ | 203枚+ 100,000株超過分1,000株ごとに1枚 |
同左 |
これに加えて、3年連続で保有していれば、下記の枚数が追加されます。
- 300株~999株 各基準日毎に 1枚
- 1000株~9,999株 各基準日毎に 2枚
- 10000株~ 各基準日毎に 3枚
つまり300株を3年以上保有だと、3月は2枚+1枚、9月は1枚+1枚で年に計5枚の優待券が頂けることになります。
以上をもとに、1株あたり年何枚もらえるか?を計算すると、
- 100株 1株あたり年0.01枚
- 200株 1株あたり年0.01枚
- 300株 1株あたり年0.0167枚 ←一番多い
- 400株 1株あたり年0.015枚
- 500株 1株あたり年0.014枚
- 600株 1株あたり年0.0133枚
- 700株 1株あたり年0.0129枚
- 800株 1株あたり年0.0125枚
- 900株 1株あたり年0.0122枚
- 1000株 1株あたり年0.014枚
1000株以上は割り当てが少なくなるため省略しました。
以上より、3年以上保有するならば、株価に関わらず、
長期保有優遇制度のある300株が優待面では一番お得であることがわかります。
【優待利回りのグラフ】
次に、優待利回りを計算します。
JALの優待券は金券ショップやネットオークションで広く流通しており、
時期による差はありますが、おおむね一枚5000円前後で流通している様です。
利回りのパーセントを、
(1年間に優待券を貰える枚数*優待券の価格)/(株価*株数) * 100 で
100株, 200株, ... と順に算出します。
Google Chartを用いて、
フォーム中の数字を元にグラフ描写を行うスクリプトを作りました。
株価と優待券の価格を入力して「計算」ボタンを押すとグラフが更新されます。
株価、券の価格を変えればグラフの利回りは変化しますが、
先のとおり、株あたりの枚数が一番高いため、
300株が一番利回りが高いことは変わりません。
これを書いた時点の水準、株価4200円、券価格5000円だとこのようになります。
300株でおおむね2%前後の利回りになります。
逆に、株価2000円、券価格5000円。当然ながら利回りは大幅上昇します。
今度は株価4200円のまま、券価格を3000円に下げてみます。
皆さんも数字をいろいろと変えて試してみて下さい。
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